みなさん、こんばんわ。今月に生まれたばかりの会社ですが、どうぞよろしくお願いします。
DESKのことを知ってもらうため、今後、こちらの欄で少しずつ、発信していきたいと考えています。
今日は、DESKが新人の記者だったころ、先輩記者に教わり、今でも文章を書く上で心がけていることについて、一つお話したいと思います。それは、二字熟語に頼りすぎない、ということです。
私は新聞社に入るまで、文章を書くために特別な訓練を受けたことがありませんでした。そんな大学を卒業したばかりの新人も赴任早々、取材をし、原稿を書かなければなりません。新聞記事の多くは、1行10文字余り。20行ほどの原稿、つまり原稿用紙1枚にも満たない文章を書こうにも、筆がまったく進みません。苦し紛れに書いた原稿を先輩記者に読んでもらうと、赤ペンがいたるところに入ります。そんなときに言われたのが、「やまと言葉」をなるべく使おう、でした。
新聞は限られた紙面に多くの情報を盛り込むため、なるべく簡潔に、短い言葉で書かなければなりません。どうしても、二字熟語を多く使いがちです。しかし、場合によっては、次のように言い換えた方がむしろ字数が少なくて済みことがあります。「開催する」→「開く」、「執筆する」→「書く」、「停止した」→「止めた」のように。そもそも、短い新聞記事の中に二次熟語がずらりと並ぶと、漢字ばかりになってしまいます。でも、平仮名が適度に入ることで、文章が柔らかくなるように感じませんか?
もちろん、二字熟語を使わざるを得ない場合もあります。しかし、文章を書き終えて推敲するときには、「やまと言葉」に言い換えられないか、言い換えたほうが読みやすくならないだろうか、と考えるように心がけています。